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「いらない!APEC」横浜民衆フォーラム実行委員会のブログです
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12月22日
神奈川県知事 松沢成文  様

          いらない!APEC 神奈川の会
          反安保実行委員会

APEC開催中における自衛隊部隊の出動に関する抗議と申し入れ

 さる11月13、14日に開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議の期間に、私たち「いらない!APEC 神奈川の会」など複数の市民団体が9月13日に松沢知事宛てに「自衛隊出動をしないこと」を求める要請をしたにもかかわらず、陸海空の自衛隊がAPEC会場周辺を中心に出動されました。

 とりわけ、APEC会場パシフィコにほど近い米軍NAVY基地ノースドック敷地内に、陸上自衛隊練馬駐屯地所属の核・生物・化学(NBC)兵器に対処するとされる部隊である第一特殊武器防護隊の車両が大量に配置されていたことが確認されています。しかも、配置された車両の多くには「災害派遣」と大書きされた布が貼られていました。

 APEC開催の一年以上前から「サリン散布によるテロ」を想定した訓練が横浜をはじめ各地で繰り返されて、出動した自衛隊部隊も核・生物・化学(NBC)兵器に対処するとされる第一特殊武器防護隊でした。しかし、「テロ」を想定した自衛隊の出動であったと仮定して、サリンなどの毒ガスやたとえ化学兵器・放射能兵器による攻撃であっても、東京消防庁の化学機動中隊(HAZ-MAT)などの非武装組織でNBC災害における人命救助・化学物質の特定・除染は充分可能なはずです。また、犯人を捕捉し、逮捕するのは当然警察の権限です。それをあえて自衛隊という武装した組織を配置させる理由があったのでしょうか。

 APEC首脳会議では、従来からの「テロ対策」とともに「自然災害に対処する能力の国際的な強化」が謳われました。その実態は軍隊の出動による「占領状態化による秩序平定」でしかないことはこの間のハイチにおける国連軍の振る舞いと民衆弾圧であきらかであり、APEC開催を「災害の未然対処を口実とした治安予行訓練」にするかのような自衛隊の出動に、私たちはあらためて強く抗議します。そして、「災害救助」を大義名分とした軍隊の出動の常態化による「社会の軍事化」に強く反対するものです。

 松沢知事には以上抗議するとともに、以下の質問に答えていただきたく申し入れます。

1.APEC期間中の一連の陸海空自衛隊の出動は、松沢知事の出動要請によるものなのか。
 そうであるとすれば、どのような緊急性・必要性・法的根拠をもって出動要請したのか。
 知事でないとすれば、誰の要請と命令権限によって出動したのか。

2.11月の少なくとも12、13、14日に米軍敷地ノースドック内に「災害派遣」と書かれた布が貼られた自衛隊車両が配置されていたが、この時期にどのような「災害」が起こっていたのか。
  「災害」が何も起こっていなかったとすれば、「(まだ)起こっていない災害」のために自衛隊を動かせる法的根拠があるのか。

3.そもそも、APEC開催中に「サリン散布」などのNBC災害が起きうるという情報が、一つでもあったのか。あったとしてもNBC災害に十分対処できる消防庁部隊ではなく、自衛隊部隊を出動させたのはなぜか。

 以上の点について、県が関与していなかった場合でも、事実関係を調査してあきらかにしていただきたく思います。なお回答は文書にて、2011年1月20日までにお願いします。
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いらない!APEC 横浜民衆フォーラム
オープニング集会

1113_01.jpg


日時:11月13日9:30-11:30
会場:横浜情報文化センター新館
NO!APEC TV映像:http://www.ustream.tv/recorded/10928685?lang=ja_JP

司会
中森圭子さん(いらない!APEC神奈川の会)
小倉利丸さん(NO!APEC-TV)
 盛り上がった Solidarity Night
Reporter  宮崎

デモが山下公園で解散し、その熱気の冷めやらぬまま、中華街の関帝廟の隣の中華料理店「福亭」にて17時30分から「Solidarity Night」は始まった。

10月3日のプレ集会のあと、下見にやってきたのに、マイクの状態をチェックしなかったことを後悔したが、すでに時遅し。カラオケ用のちゃちいアンプしか用意されておらず、端の方まで声が届かない。何とか発言者は中央に出てきてもらいアンプと同調する位置に立って喋ってもらった。

部屋の中は40人、あとはベランダに10数名。全部で57名の参加者。ベランダは寒いかなあと心配したが、喫煙組には好都合。しかも関帝廟の妖艶な灯りが差し込み幻想的な世界が開けた。

懇親会の段取りについては神奈川の会に任されたが、なかなかよい場所が見つからなかった。会費は3000円という限定付き。中華街のホームページを何度覗いたことか。そのうち「福亭」に出会った。2時間呑み放題で2,999円という破格な値段、かつ70人まで収容できる広さ、ここしかないと私は確信した。しかしそこからが悪夢の始まりで、京極さんからは「懇親会は任せたね」と優しい!一言を頂戴し、その後「懇親会お知らせ」チラシ作成から出席者確認までそして当日は司会までやることに。神奈川の会でもその後懇親会についてはほとんど話題にならず、私は孤独な宴会部長となったのだった。

冒頭、事務局の山浦さんから主催者挨拶、乾杯をしていただき、会はスタートした。しばし懇談(まずは呑み、食べた)。

海外ゲストの話の前に、海外ゲスト招聘で最も大変だった事務局の秋本さんに苦労話を中心に話していただいた。海外ゲスト5人は直前まで来日が確定せず、最も心労を抱えたのが彼女だった。感謝!

海外ゲストのトップバッターはフィリピンのテオディ・ナベアさん。彼は「債務からの解放連合」の運営委員で、水の民営化問題を扱うPATTAKのメンバーでもある。昨晩20:30に成田空港に到着。それから解放まで6時間も留め置かれた。その間の対応が詳細に報告された。来日の目的、滞在日程を証明する書類、IDカードの提示、荷物の詳細なチェック。「日本において暴力的な行動を取らない」「デモに参加しない」の2種類の署名まで求められた。「フィリピンでの扱いに比べたらたいしたことはないが、私のことをインターネットで調べ、日本において活動することが好ましくないと判断されたのでしょう。」と彼は最後に語り、この日スピーチできなかった無念さを翌日はらすことを約束してくれた。

次はフィリピン・世界女性行進のジーン・エンリケズさん。全体会でも街頭情宣でも話していたので、懇親会での話は簡潔だった。「デモにおける日本の警察の行動を見ていて本当にひどいと思った。警察の妨害にめげず声を上げていた皆さんに敬意を表したい。警察や権力は継続することを最も恐れている。夢の達成に向けて継続することが大切なことだ。」

3人目は韓国民主労総のカン・スンチョルさん。「貴重な体験ができた。今日の闘いで連帯が深まっていくと感じた。G20では実りある議論ができていなかった。APECもただの集まりで終わるでしょう。競争ではなく平等に生きていく世界を作り出していくために民主労総は皆さんと連帯し頑張っていきたい。」

最後は香港 グローバリゼーションモニターのアウ・ロンユさん。「韓国の同志は4時間、フィリピンの同志は6時間、私は30分で済みました。私はそんなに価値がないということなのでしょう。しかし今日のデモでこれだけ警察がいるということを目の当たりにしてその考えを変えました。」

日本からは以下の方々にリレートークしていただいた。

アタック関西・京都からは7名も参加。寺本さんがアピール。寿日労から近藤さん。「APECで野宿者が追いたてをくっている。午前4時に追い立てに訪れる横浜市職員は野宿者を人として見ていない。」

食健連からは坂口さん。「成長戦略」国のあり方を根本から変えていくもの。フォーラムの皆さんと共同で撃っていきたい。」

続いて農業ジャーナリストの大野さん、NO APEC TVでポートサイドステーションの和田さんからは、マスコミに頼ることなく、自分たちの主張を曲げられることなく自分たちのメディアで伝える時代が来ていることが力強く語られた。またNO APEC TV48時間放映の仕かけ人かつ司会の小倉さん、デモでコールを連呼し続けた神奈川の会の栗原さん、新宿ど真ん中デモからは坂本さんがアピールした。

韓国のカンさんを成田に迎えに行き、4時間も待たされた事務局の日野さんからは、全員入国できたが、海外ゲストの対策については今後検討しなければならないと提起がなされた。

最後はNO APEC TV司会の木村さん。「生きた運動を伝える活動ができて夢がかなった。今後も横浜に密着して活動を続けていきたい」というアピールに満場の拍手。

その後山下公園にいたグループが賑やかな音楽とともに合流し、Solidarity Nightは最高潮に達し、散会した。
多国籍企業の「成長」か労働者の「国際連帯」か
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食と農は売り物じゃない!貿易自由化を考える
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私たちにとって「安全保障」とは何か?
(準備中)
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女性の視点からのAPEC
(準備中)
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「開発」を考える
(準備中)
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【抗議声明】
11月13日の「APECいらない!」デモに対する「静穏保持法」の適用と警察のデモ規制に抗議します

 2010年11月23日

 いらない!APEC 神奈川の会
 いらない!APEC横浜民衆フォーラム実行委員会

11月13日に行われた、「"いらない!APEC"横浜民衆フォーラム」主催のデモ行進において、前原外相の命令で私たちのデモコースの一部を含めて「静穏保持法」(国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律)を適用したことと、そしてそれに伴う警察のデモ規制の過剰警備に抗議します。

そもそも、「静穏保持法」には、各都道府県で定められているような「騒音」に関する一定の基準(概ね85デシベル)など定められておらず、ただ「当該地域の静穏を害するような方法で拡声機を使用してはならない」とされているだけです。すなわち、現場の警察官の恣意的な判断で規制したり、状況によっては逮捕できるというとんでもない悪法だと言わざるを得ません。

デモ申請時も当日も、現場の警察官は私たちの「そんな法律を適用するならば、音量などの基準を示してほしい」という再三の要請に対して、まったく答えることはありませんでした。デモ行進中に「スピーカーを下せ」と言った警察官に「基準があるのか」と尋ねた仲間に帰ってきた言葉はただ一言「ウルセーコノヤロー」でした。

また、デモ中に音量を測る警察官は、よく右翼の街宣車に対して行っている椅子に座って地面に置いた機械で測るのではなく、長い棒の先につけたマイクをデモの列の真ん中にあるスピーカーの口にくっつけて測るというものでした。

そして、この「静穏保持法」に付記されている、

(適用上の注意等)第8条 この法律の適用に当たつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。

2 この法律の規定は、法令の規定に従つて行われる請願のための集団行進について何らの影響を及ぼすものではない。

という条文は、13日当日の警察警備にかかっては、まったく意味をなしていませんでした。

「外国公館等周辺地域」の「静穏」を「保持」するというならば、何よりAPEC会場で音量が測られるべきであり、ましてや基準も示さないままにマイクをスピーカーにくっつけて音量を測って「逮捕するぞ」と恫喝する。言わば、法定速度の定められていない道路でスピード違反の取り締まりをやるような暴挙であり、この「静穏保持法」の適用と一連のデモ規制のやり方は法治と民主主義を根本から破壊するものだと指摘せざるを得ません。国が憲法21条が保証している表現の自由を侵すことは、国家権力の濫用に他なりません。


私たちは、言論と表現の自由を破壊する「静穏保持法」の私たちのデモへの適用に抗議し、二度とデモ行進に対してこの法律を適用しないこと、そしてこの言論・表現の自由を破壊する悪法の廃止を求めるものです。

最後に、私たちのデモは、スピーカーを奪われたAPEC会場パシフィコに最も近い地点でこそ最も盛り上がり、最前列から最後尾まで絶え間ない「APECいらない!」の声が鳴り響き、この付近の「静穏」を民衆の声で打ち破ったことを付記しておきます。

権力をふりかざして、警察の暴力を駆使しても、闘う民衆の声を止めることなど誰にもできないということを私たちのデモは証明しました。 .
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